※ この記事は18歳以上の方向けです。日本国内で金銭を賭けて行うことは賭博罪に該当します。ここで扱うのは、無料アプリや友人同士のチップ遊び、海外の合法的な環境を前提とした「ゲームとしての考え方」です。ここに書いた考え方は勝率や利益を保証するものではありません。 ルールを一通り覚えて何度か遊んでみると、たいていの人が同じところでつまずきます。「配られた2枚が強いのか弱いのか、判断がつかない」です。私もそうでした。エースが1枚あるだけで嬉しくなって、毎回参加していました。 テキサスホールデムで最初に身につけると効果が大きいのは、実は手札の強さそのものではありません。順番に強い弱いがある、という感覚です。 【ポジション:どこに座っているかが手札の価値を変える】 ポーカーでは、ディーラーボタンの位置によって行動する順番が決まります。そして先に行動する人ほど不利です。理由は単純で、後から動く人は「相手が何をしたか」を見てから決められるからです。 同じ手札でも、最初に行動しなければならない席では扱いづらく、最後に行動できる席では選択肢が広がります。強い手札を待つより先に、自分が今どの席にいるかを見る癖をつけてください。これだけで判断の質がはっきり変わります。 早い順番のとき 参加する手札をかなり絞ります。後ろに何人も控えていて、そのうち誰かが強い手を持っている可能性が積み上がるためです。 遅い順番のとき 参加できる手札の幅を広げられます。前の全員が降りたのを確認してから動けるので、情報量が違います。 【レンジ:一点ではなく範囲で考える】 上達した人の思考を覗くと、「相手はこのカードを持っている」とは考えていません。「相手はこのあたりの範囲の手札を持っている可能性が高い」と、幅で捉えています。この幅のことをレンジと呼びます。 レンジで考える利点は、外れたときに崩れないことです。一点で読むと当たりか外れかしかありませんが、範囲で読んでいれば、相手の次の行動を見て範囲を狭めていけます。相手が強気に賭けてきたら、弱い手札を範囲から外していく。この積み重ねが読みです。 自分の側も同じです。「良い手のときだけ賭ける」を続けると、賭けた瞬間に手の内が全部伝わります。だからこそ、参加する手札を最初にきちんと絞っておくことが効いてきます。絞った範囲の中で一貫した行動を取っていれば、相手からは読みにくくなります。 【降りる技術】 ここまで書いておいてなんですが、初心者が一番伸びるのは「降りる回数を増やす」ことです。参加した以上は最後まで見たい、ここまで出したのだから引けない。この2つの気持ちが、たいていの失敗の原因になっています。 すでに出したチップは、もう自分のものではありません。今この瞬間、これから出す分に見合うかどうかだけで判断する。頭では分かっていても、実際にやるのは難しい。だからこれは知識ではなく技術で、練習して身につけるものだと思っています。 【次にやること】 まだルールが曖昧なら、先に「ポーカーの基礎ルール」を読んでください。役の強さと1ゲームの流れが頭に入っていないと、ここに書いたことは活きません。 ルールが入っているなら、次の10ゲームだけ「早い順番では思い切って降りる」を試してみてください。退屈に感じるはずです。その退屈さに耐えられるようになった頃が、たぶん一番伸びています。 考え続けると頭が疲れるゲームなので、私はセッションの合間に一杯淹れるようにしています。集中が切れかけたところで無理に続けるより、5分離れたほうが結果的に良い判断ができます。