親子向けExplore(探検)
はじめての産地探検:沖縄コーヒーができるまで
2026-08-10公開
種から一杯になるまでの旅を、親子で読める形でまとめました。コーヒーの実がどこでどう育つのか、赤ちゃんの成長にたとえながら追いかけます。
毎日飲んでいる一杯のコーヒーが、もともと赤い果物の種だったと知ったら、驚く人は多いはずです。ここでは、その種が一杯のコーヒーになるまでの長い旅を、親子で一緒にたどってみましょう。
【コーヒーの実は、どこで育つの?】
コーヒーの木は寒さに弱く、赤道をはさんで北と南に少し離れたあたりの、暖かい地域で主に育てられています。ブラジル、コロンビア、エチオピア、ベトナムなど、地図で見ると世界のちょうど真ん中あたりに集まっているのが分かります。実は日本国内でも、沖縄のように暖かい地域では、コーヒーの木を育てる試みが少しずつ行われています。とはいえ、今うちで扱っている豆の多くは、海外の産地から届いた生豆を焙煎したものです。
【種をまいてから、実がなるまで】
コーヒーの木は、種をまいてすぐには実をつけません。芽が出て、木として育つまでに数年かかります。ちょうど人間の赤ちゃんが歩けるようになるまで1年、走り回れるようになるまで数年かかるのと似ています。急いで大きくすることはできず、時間をかけて育つのを待つしかありません。
木が育つと、白い小さな花が咲きます。この花はとても良い香りがすると言われていて、ジャスミンの香りに例えられることもあります。花が咲いたあと、実がつき始めます。
【実は、最初は緑色】
コーヒーの実は、最初は緑色をしています。太陽の光をたっぷり浴びて、少しずつ赤く色づいていきます。真っ赤に熟した実は、見た目はさくらんぼによく似ていて、「コーヒーチェリー」と呼ばれています。この赤い実の中に、私たちがよく知っているコーヒー豆が、通常2粒向かい合って入っています。
【収穫は、赤い実だけを選ぶ】
1本の木でも、実が熟すタイミングは少しずつ違います。だから収穫するときは、赤く熟した実だけを選んで摘み取る必要があります。まだ緑色の実を一緒に収穫してしまうと、渋みの原因になってしまうからです。広い畑を歩きながら、熟した実だけを一つ一つ選んでいく作業は、根気のいる仕事です。
【実から、豆だけを取り出す】
収穫した赤い実は、外側の果肉を取り除いて、中の種(豆)だけを取り出します。取り出した豆はまだ薄い皮に包まれていて、これを乾燥させてから、皮を剥いて、ようやく「生豆」と呼ばれる状態になります。この生豆は薄い緑色をしていて、まだコーヒーらしい香りはほとんどしません。
【最後に、焙煎という魔法】
香りも味もまだ地味なこの生豆に、火を入れて煎ることで、あの香ばしい香りと色が生まれます。これが焙煎です。同じ生豆でも、火の入れ方によって浅煎りにも深煎りにもなり、味も香りもまったく違うものになります。うちなーんちゅの焙煎士が日々やっているのは、この最後の仕上げの部分です。
【親子で話してみたいこと】
種から一杯になるまで、実は数年がかりの長い旅だったと分かると、目の前の一杯の見え方が少し変わってきます。「このコーヒー豆は、どこの国で育ったんだろう」「花が咲いてから、どのくらい経った実なんだろう」。答えが分からなくても、想像しながら飲む一杯は、いつもよりちょっと特別な時間になるはずです。
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