親子向けExplore(探検)
【学び】地図で探そう:コーヒーが育つ場所には理由がある
2026-09-02公開
世界地図でコーヒーの産地に印をつけると、なぜか一本の帯のように並ぶ。その並び方から、気候と土地の関係を親子で読み解く社会・理科の入り口。
世界地図を広げて、コーヒーが採れる国に印をつけていくと、不思議なことが起きる。印が、地図の真ん中あたりに一本の帯のように並ぶのだ。今日はこの「帯」の正体を、親子で探ってみたい。
【まず、印をつけてみる】
ブラジル、コロンビア、エチオピア、ベトナム、インドネシア。有名な産地をいくつか地図で探して、印をつけてみてほしい。南アメリカ、アフリカ、アジアと、大陸はバラバラなのに、印の位置は上下方向にはあまり散らばらない。
【なぜ横一列に並ぶのか】
答えは気候にある。コーヒーの木は寒さに弱く、雪が降るような場所では育たない。赤道の近くは一年を通してあたたかいので、コーヒーの木が育ちやすい。だから産地が、赤道をはさんだ帯のような形に集まる。この帯は「コーヒーベルト」と呼ばれている。
【ここで、もうひとつの疑問】
ではなぜ、赤道の真上の国ばかりではないのか。暑ければ暑いほどいいわけではないからだ。コーヒーの木は、暑すぎても弱ってしまう。だから、赤道の近くでも標高の高い山の上のような、少し涼しい場所が、良い産地になることが多い。
つまり産地の場所は、「緯度」と「標高」という2つの条件が組み合わさって決まっている。地図では平らに見える土地にも、高さがあることを思い出すと、この帯の意味がもう一段深く分かる。
【日本ではどうか】
日本の多くの地域は、コーヒーベルトから外れている。ただし沖縄のようにあたたかい地域では、コーヒーの木を育てる試みが少しずつ行われている。地図の上で、沖縄がどのあたりにあるかも確認してみてほしい。本州と比べると、ずいぶん南にあることが分かるはずだ。
【親子でやってみたいこと】
家にあるコーヒーの袋を見ると、産地の国名が書いてあることがある。その国を地図で探して、印をつけていく。何袋分か集まると、自分の家だけの「コーヒーベルト地図」ができあがる。今飲んでいる一杯が、地球のどのあたりから来たのかが目で見えるようになる。
産地から一杯になるまでの道のりは、「はじめての産地探検」で詳しく扱っている。地図の次は、時間の旅もたどってみてほしい。
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