親子向けExplore(探検)
【学び】「おいしい」の先にある言葉をさがす
2026-09-02公開
感じたことを言葉にするのは、大人でも難しい。「おいしい」で終わらせずに、もう一歩だけ言葉を探す練習を、飲み物や食べ物を使って親子でやってみる。
「どうだった?」「おいしかった」。この会話で終わってしまうこと、よくある。悪いことではないけれど、もう一歩だけ言葉を探してみると、感じたことがはっきり形になる。今日は語彙を広げる練習の話だ。
【パパの失敗】
パパは焙煎士だったころ、お客さんに味を説明するのが苦手だった。「おいしいです」しか言えなかった。それでは何も伝わらない、と気づいてから、味を言葉にする練習を始めたのだという。
【練習1:似ているものを探す】
いちばん簡単なのは、「何かに似ている」と言ってみることだ。「オレンジの皮みたい」「板チョコっぽい」「焼いたパンの匂いに近い」。正確でなくてかまわない。似ているものを探すだけで、ただの「おいしい」から一歩進む。
【練習2:順番を言う】
味は、口に入れた瞬間と、飲み込んだ後で違うことが多い。「最初は甘くて、後から少し苦い」というように、順番で言ってみる。これができるようになると、同じ食べ物でも語れることが一気に増える。
【練習3:反対の言葉を使う】
「軽い」「重い」、「やさしい」「強い」、「しずか」「はなやか」。味とは直接関係なさそうな言葉でも、使ってみると意外としっくりくることがある。しっくりこなければ、別の言葉を探せばいい。この探している時間そのものが、練習になっている。
【ニーナの表現】
ニーナは以前、ある飲み物を「げんきな味」と言ったことがある。大人は使わない表現だけれど、パパはそれを聞いて、なるほどと思ったらしい。正しい言葉より、自分の感じたことにいちばん近い言葉のほうが、聞いた人には伝わることがある。
【おうちの方へ】
お子さんが変わった表現を使ったとき、直さずに「どうしてそう思ったの?」と聞いてみてほしい。その答えの中に、その子だけの感じ方が入っている。言葉の正しさより、感じたことを言葉にしようとした行動のほうを見てあげるといい。
香りから練習してみたい方は、「親子で楽しむコーヒーの香り当てクイズ」もあわせてどうぞ。似ているものを探す練習が、そのままクイズになっている。
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