※ この記事は18歳以上の方向けです。勝馬投票券(馬券)の購入は20歳以上から。的中や利益を保証するものではありません。 予想の話より先に、これだけは知っておいたほうがいい数字があります。控除率です。 控除率というのは、賭けられたお金の総額のうち、当てた人に戻らずに主催者側に残る割合のことです。反対に、当てた人たちに戻っていく割合を払戻率と呼びます。この2つを足すと100パーセントになります。 【JRAの馬券は種類ごとに数字が違う】 2014年6月7日以降、中央競馬では馬券の種類ごとに払戻率が設定されています。JRA公式発表の数字は次のとおりです。 単勝・複勝:払戻率80.0%(控除率20.0%) 枠連・馬連・ワイド:払戻率77.5%(控除率22.5%) 馬単・3連複:払戻率75.0%(控除率25.0%) 3連単:払戻率72.5%(控除率27.5%) WIN5:払戻率70.0%(控除率30.0%) 並べてみると、当てやすい馬券ほど控除率が低く、当てにくい馬券ほど高いことが分かります。3連単やWIN5のように一撃が大きい馬券ほど、主催者の取り分も大きい設計になっています。 【この数字はJRAが勝手に決めているわけではない】 根拠は競馬法第8条です。条文では、売得金の額に「100分の70以上農林水産大臣が定める率以下」の範囲で定めた率を掛ける、と決められています。そして農林水産大臣が定める率は100分の80です。 つまり払戻率は法律上70%から80%の間でしか設定できず、上の表の数字はその範囲の中にきちんと収まっています。WIN5の70.0%は下限ぴったりの数字です。 【この数字が意味すること】 誤解のないように書いておくと、控除率20%は「買うたびに必ず20%減る」という意味ではありません。1回のレースでは、外れれば全額失いますし、当たれば何倍にもなります。 控除率が効いてくるのは、回数を重ねたときです。全体として見れば、賭けられたお金の20%から30%は最初から払い戻しの対象になっていません。同じ金額を延々と回し続けた場合、平均的にはその割合ぶんが目減りしていく計算になります。 だから何なのか。私が思うのは、2つです。 ひとつは、これを「参加費」として最初から見込んでおくということ。映画を観たら1900円、ライブに行けば1万円。それと同じ感覚で、レースを楽しむための費用として扱えば、その日の当たり外れに振り回されずに済みます。 もうひとつは、買う馬券の種類を選ぶときの材料になるということ。当てにくい馬券ほど控除率が高いという事実を知っていれば、「なんとなく3連単」ではなく「今日はここに賭けたいから3連単」と、自分で選んだ実感を持てます。 【必ず添えておきたいこと】 控除率が低い馬券を買えば勝てる、という話ではまったくありません。控除率は勝敗を予測するものではなく、ゲームのルールの一部です。ルールを知ったうえで、いくらまでなら楽しめるかを自分で決める。それが唯一おすすめできる向き合い方です。 数字の出どころを自分でも確認したい方は、下の関連リンクからJRA公式の発表ページをご覧ください。 出典:日本中央競馬会「6月7日(土)以降の勝馬投票法ごとの払戻率について」(2026年8月25日確認)