AI生成音楽については、たたき台としての使い方をすでに紹介しました。同じ流れでAI動画にも触れたいところですが、正直に書きます。**jojoseedsでは、まだAI動画を1本も作っていません。** 音楽は聴くだけで発想の材料になりますが、動画は「公開する前提の見た目」を持つぶん、確認すべきことが多く、様子見をしています。今日はその「様子見の中身」を共有します。 【今、何が作れるようになっているか】 文章で指示を出すだけで映像を生成するサービスがいくつも登場していて、RunwayやLuma AI(Dream Machine)のように、企業として利用規約を公開しているサービスも増えました。数年前は数秒の不自然な動きしか作れなかったものが、今はかなり自然な映像が短時間で出てくるようになっています。技術としての進歩は本物です。 【手を出していない、一番の理由:商用利用の線引きがサービスごとにバラバラ】 ここが一番のつまずきどころです。例えばLuma AIは、利用規約に「無料・Liteプランでの商用利用は禁止、有料プランで初めて商用利用が可能になる」とはっきり書かれています。Runwayも、生成物自体の権利は利用者に残すとしていますが、無料プランでの商用利用については別途確認が必要な作りになっています。 「無料で試して、良さそうならサイトに載せよう」という気軽な使い方が、実はサービスによっては規約違反になりかねません。AI音楽以上に、動画は「どのプランで作ったか」を後から証明できるようにしておく必要があると考えています。 【もうひとつの理由:著作権の扱いがまだグレーゾーン】 文化庁は、AIに指示を出してボタンを押しただけの生成物は「著作物」として認められない可能性がある、という考え方を示しています。逆に、具体的な指示を重ねたり、生成後に人の手で編集を加えたりして「創作的な寄与」と言える工程があれば、著作物として認められ得るともしています。 これは法律そのものではなく、審議会がまとめた「考え方」です。つまり、白黒はっきり決まっているわけではなく、どこまで手を加えれば「自分の作品」と言えるのかは、まだ議論の途中にあります。誰かの作品に似た指示を出してしまった場合、生成物が著作物として認められるかどうかに関わらず、既存の作品の権利を侵害する可能性がある、という点も見落とせません。 【サービス自体がなくなることもある】 OpenAIのSoraは、2026年に段階的な提供終了が進んでいると報じられています。せっかく作った動画の生成環境や、埋め込みの仕組みが、ある日突然なくなる可能性がある、ということです。ブログの外部埋め込みリンクのように「作ったら終わり」ではなく、使い続けられるかどうかも含めて選ぶ必要があります。 【それでも、たたき台としてなら今すぐ使える】 サイトに載せる話と、発想を広げるために自分だけで見る話は、まったく別問題です。AI音楽のときと同じように、生成された映像のワンカット、色の使い方、カメラの動き方だけを抜き取って、自分の企画のヒントにするのは今すぐできます。むしろ動画は音楽よりも視覚情報が多いぶん、「このカット割り、いいな」という発見は起きやすいかもしれません。 【うちのルール】 jojoseedsでは、権利関係が確認できていない生成動画を`media`ページにそのまま載せることはしません。載せる前に、どのサービスの、どのプランで作ったか、規約上どこまで使ってよいかを確認してからにします。今回この記事を書くこと自体も、その確認作業の一部だと思ってください。 様子見は、やらない理由を並べるための様子見ではありません。ちゃんと使える状態になったときに、迷わず一歩を踏み出すための準備です。この記事は、その準備が整い次第、実例つきで更新していく予定です。