パパとニーナのイラストを見て、「毎回同じキャラクターだと分かるのがすごい」と言われることがある。実はここ、AIイラスト制作でいちばんつまずきやすいポイントだ。今日は、その「顔を変えない」ための地味な工夫を共有する。 【AIイラストが抱える、いちばんの弱点】 生成AIは、1枚1枚がとても上手い。だが「前回と同じキャラクター」を再現するのが苦手だ。指示文を少し変えるだけで、髪型も服も微妙に違う人物が出てくることがよくある。1枚だけ見ればかわいいイラストでも、10枚並べると別人が10人並んでいるように見えてしまう。 【解決策は、型を先に固定すること】 うちで実際にやっているのは、キャラクターの見た目を先に文章で細かく固定してしまうことだ。髪型、髪色、服装、小物、表情の傾向まで、毎回同じ言葉で指定する。感覚に頼らず、いわば「レシピ」として保存しておく。新しいイラストを作るときは、このレシピをそのまま使い回す。 パパなら、グレー混じりの黒髪、丸眼鏡、黒の羽織りシャツ、愛用のマグカップ。ニーナなら、お団子ヘアにピンクのシュシュ、ピンクのパーカー。ここを毎回崩さないと決めているだけで、見た人が「あ、いつもの2人だ」と認識できるようになる。 【なぜここまでこだわるのか】 1枚だけの完成度を追いかけるなら、ここまで厳密にする必要はない。だが、続けることを前提にすると話が変わる。同じキャラクターだと認識してもらえて初めて、10枚目、50枚目のイラストが「積み重なったアーカイブ」になる。絵柄がブレると、それまでの投稿との繋がりが切れてしまい、せっかく続けてきた時間が複利にならない。 【たたき台としての、もうひとつの使い方】 以前、AI音楽をたたき台として使う話を紹介した。AIイラストも同じで、レシピを固定する前の試作段階では、いろいろな見た目のパターンを試してみるのがいい。その中から「これがいちばんしっくりくる」を選んで、そこから先を固定する。最初から完璧な型を探そうとせず、何十枚か作ってから選ぶくらいの余裕を持つと、結果的に長く使える型にたどり着きやすい。 実際にこの型で作ったパパとニーナは、Instagramの投稿でも見てもらえる。文章だけでは伝わりにくい部分なので、よければ見た目のほうも確認してみてほしい。