AIを使った創作について、よく「1回で満足のいくものが出るかどうか」で語られることが多い。だが実際に続けてみると、AI創作の本当の効きどころは1回の出来栄えではなく、続けた回数にあると感じている。 【1回目と50回目では、使い方が別物になる】 最初の数回は、正直どう指示を出せばいいか分からない。出てきたものに驚いたり、がっかりしたりを繰り返す段階だ。だが20回、30回と続けていくと、自分がどんな言葉を選ぶとどんな結果が返ってくるかの感覚がつかめてくる。これは知識というより、体で覚える感覚に近い。 【過去の生成物が、次の材料になる】 続けていると、過去に作ったものが積み上がっていく。この蓄積そのものが財産になる。「前に作ったあの曲の雰囲気を、今回は文章に応用できないか」というように、ジャンルをまたいだ発想の行き来ができるようになる。1回きりの創作では起きない現象だ。 【記録を残すという、地味だが効く習慣】 作ったものを作りっぱなしにせず、簡単でいいので記録を残すことをすすめたい。何を指示して、何が出て、どこが気に入ったか。1行のメモで十分だ。半年後に読み返すと、自分の作り方がどう変わってきたかがはっきり見えて、それ自体が次の創作のヒントになる。 【複利という言葉がしっくりくる理由】 お金の複利と同じで、1回1回の効果は小さくても、積み重なると効果がかけ算のように増えていく。AI創作もこれに近い感覚がある。今日の1回は、今日だけの結果ではなく、これまで積み上げてきたものの延長線上にある。 うちでは、AI音楽をどう作り、どう選んでいるかの制作過程を、もう少し詳しくnoteでも公開している。続けることでどう変わっていったかに興味がある方は、そちらものぞいてみてほしい。