コーヒー豆の香りを大人が「フルーティ」「ナッツみたい」と言っているのを聞いて、「え、コーヒーの匂いじゃないの?」と思ったことはありませんか。実はそれ、間違いではありません。コーヒーの香りは、身近な食べ物の香りが集まってできています。ここではクイズ形式で、その正体を親子で探してみましょう。 【はじめに:鼻を使う準備運動】 豆の袋を開けて、まず何も考えずに3回、鼻から息を吸ってみてください。次に、家にある食べ物をいくつか用意します。オレンジ、アーモンドやくるみ、板チョコ、あれば黒糖。コーヒーの香りを嗅いだ直後に、これらの香りも順番に嗅いでみてください。 【クイズ1:この香り、どれに似てる?】 浅煎りの豆(酸味が強めの豆)は、柑橘系の香りに似ていることがよくあります。オレンジの皮を剥いたときの香りと、浅煎りのコーヒーを比べてみてください。似ていると感じたら正解です。実際にコーヒーの実は赤い果実で、コーヒーチェリーと呼ばれています。豆の中に「果物っぽさ」が残っているのは、もともと果物だったからだと考えると納得できます。 【クイズ2:この香り、どれに似てる?】 深煎りの豆(苦味が強めの豆)は、ナッツや板チョコの香りに近づきます。焙煎の火が強く長く入るほど、糖分が焦げて香ばしさが増える「カラメル化」という変化が起きるためです。ホットケーキを焼くときに生地の縁が香ばしくなるのと似た現象が、豆の中でも起きています。 【クイズ3:黒糖と合わせてみる】 うちのカフェインレスの豆を黒糖のコーヒーゼリーにすると相性が良い、という話をどこかで聞いたことがあるかもしれません。それは偶然ではなく、黒糖そのものにコーヒーと同じ「焦がした香ばしさ」の成分が含まれているからです。似た香り同士を合わせると、味に喧嘩が起きにくくなります。今日試した香り当てクイズが分かると、この理由も自然と分かるようになります。 【親子でやってみるときのコツ】 正解を急がせないことです。香りの感じ方には個人差があり、同じ豆でも「オレンジっぽい」と感じる人もいれば「レモンっぽい」と感じる人もいます。どちらも間違いではありません。子どもが大人と違う答えを出したときほど、「どうしてそう感じたの?」と聞いてみると、会話が広がります。 香りの正体が分かると、コーヒーは苦いだけの飲み物ではなく、いろいろな食べ物の香りが詰まった不思議な実だったと分かってきます。次にお店でコーヒーの香りを嗅ぐ機会があったら、ぜひこのクイズを思い出してみてください。