ニーナの口ぐせは「なんで?」だ。パパはよく困っているが、実はこの「なんで?」を3回くりかえすと、考える力の練習になる。今日はその方法を紹介したい。 【1回目の「なんで?」】 ニーナ「なんでコーヒーは茶色いの?」 パパ「火を入れて煎ったからだよ」 たいていの会話は、ここで終わる。答えが返ってきて、なるほどで終わる。でも、ここからが本番だ。 【2回目の「なんで?」】 ニーナ「なんで火を入れると茶色くなるの?」 パパ「中の甘い成分が焦げるからだね。ホットケーキの縁が茶色くなるのと同じだよ」 1回目より深いところに来た。しかも、コーヒーとホットケーキという別々のものが、同じ理由でつながった。これは1回でやめていたら気づけなかった。 【3回目の「なんで?」】 ニーナ「なんでホットケーキも同じなの?」 パパ「どっちにも、甘い成分が入ってるからだよ」 ここでようやく、「焦げると茶色くなって、いい匂いがする」という、食べ物に共通するルールにたどり着いた。パンも、たまねぎを炒めたときも、同じことが起きている。1つの疑問が、たくさんの場面につながった。 【なぜ3回なのか】 1回だと、その場の答えで終わる。2回で、少し理由に近づく。3回目くらいで、他のことにも当てはまる考え方が見えてくることが多い。もちろん4回でも5回でもいい。回数はきっかけで、大事なのは「答えをもらったら、そこでもう一度聞いてみる」という癖のほうだ。 【おうちの方へのお願いがひとつ】 3回目くらいになると、大人でも答えられなくなることがある。そのときは「分からない」と正直に言ってしまってかまわない。むしろ、そこから一緒に調べる時間のほうが、正しい答えを即答されるより、ずっと記憶に残る。パパもよく「分からん」と言って、ニーナと一緒に本を開いている。 答えられない質問が出てきたら、それはいい質問だった、というサインだと思ってほしい。